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イスラム国の人質事件について

天木直人しの発信しているブログ(有料)に掲載された人質事件の詳細です。参考までにご一読を。

「安倍中東外遊の失策が招いた人質事件」の動かぬ証拠

今度の人質事件に関する連日の報道の中で、メディアも政府当局も

知っていたに違いないことの数々が、今頃になってあたかも初めての事

のように報じられ始めた。

その中でも、私が最も注目したのは、後藤と名のるジャーナリストが

昨年末から行方不明になっていたという事実だ。

 

それどころかイスラム国に捕まって、後藤夫人が身代金を要求されて

いたという事実だ。

 

この事実を、安倍政権が知らなかったとでもいうのか。

 

もしそうだとしたら、その事自体が安倍政権の情報力の無さという大

失態になるが、もちろんそのような事はない。

 

それぐらいの情報力は安倍政権でも持っている。

 

持っていなくてもモサドなどからの情報を得て、安倍政権が知らない

はずがない。

 

いや、そんな難しい事を書く必要はない。

 

後藤氏の人質以前の問題として、湯川遥菜さんという邦人がイスラム

国に捉えられ、そのままになっている事は、周知の事実だ。

 

これを要するに、安倍首相と外務省は、邦人がイスラム国にとらわれ

ている事を知りながら、のこのこと敵地に乗り込んだということだ。

 

乗り込んだばかりでなく、喧嘩を売るような演説と資金援助を、中東

外遊の無用さをごまかすために、いや、地球儀俯瞰外交、積極的平和外

交などというふざけたパフォーマンスの宣伝の為に、世界に向けて大声

で叫んだのだ。

 

イスラム国が怒らないはずがない。

 

いや、イスラム国は怒るどころか、格好の餌食が飛び込んできたと、

ここぞとばかり行動に出たのだ。

 

莫大な身代金が取れればもちろんそれでよし。

 

しかし、みずから身代金が目当てではないと言っているごとく、たと

え取れなくとも、日本を震撼させ、イスラム国の正当性を世界に誇示

し、有志連合にくさびを打てる。

 

イスラム国にとっては飛んで火にいる夏の虫だったのだ。

 

今度の人質事件は、まさしく安倍首相と、安倍首相の言いなりになる

外務官僚が招いた大失策なのだ。

 

そしていま、安倍政権と外務省は、自ら招いた大失策への対応で動き

が取れず、さらなる泥沼にはまり込んでいこうととしている。

 

おまけに、これほどの国家危機であるというのに、鳴り物入りでつ

くった国家安全保障会議(NSC)は何をしているというのか。

 

いまこそ顔を見せなければいけない時なのに、谷内正太郎外務官僚O

Bは何をしているのか。

 

ただでさえあらゆる政策に行き詰まっている安倍政権だ。

 

今度の人質事件をきっかけにテロとの戦いから逃げられなくなり、そ

のエネルギーを消耗して国力をますます衰退させていくこと間違いな

い。

 

すべては11年前のイラク攻撃の支持から始まったのである。

 

その総括もしないまま現在に至った、政府・政治家・外務官僚の見事

な外交的怠慢のツケである。

 

そのことをただの一言も言及しないメディアもまたどうしようもない

役立たずである

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